母と電話したときのこと
高校時代の友人が
今度遊びに来るという話をしたら
母はこう言った
「○○ちゃんとは、あんたプリンプリンのとき一緒だったのかい?」
プリンプリン
プリンプリン
私の頭のなかでは
幼いころ
教育テレビでやっていた人形劇「プリンプリン物語」が突如フラッシュバック
耳の横におだんごにした髪型が大好きでイラストのついた
お箸も持っていたっけ
そして
ノーノープリンプリン
イエスイエスプリンプリン
石川ひとみさんの歌う主題歌が
エンドレスで流れ出す
「おかーさん」
「はい?」
「それ、プリンセスプリンセスのこと言いたいんだよね」
どうやら母は
高校時代に友人と一緒にバンドを組んでプリンセスプリンセスのコピーをしていたよねと言いたかったらしい
なぜかものすごく私のツボにはまってしまい
心なしか声も震えながら指摘してみたが
受話器の向こうの母は
なにやら憮然とした空気
そんな細かい部分であげ足をとられたような気持ちになってしまったらしい
ごめんね
おかーさん
ちなみに
植物を植えるプランターを
いまだに「プランタン」 と呼び習わしてはばからない
うちのだんなさんにも
「銀座かい」
と
毎回つっこんでしまうわたしには
まったく悪気がないことを
ここに誓います
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