ある雨の日。
たいそうしょんぼりとした様子で
娘ちゃんが言った。
「ママ。あたし、とってもかなしいことがあるの。」
「ふむふむ。いったい、どうしたの?」
「ようちえんにいる、はっぴーちゃんていうお人形のことなの。」
「ほうほう。」
「はっぴーちゃんはね、すごくすごくかわいいから、みんながつかいたいの。」
「ふむふむ。」
「でね。あたしははっぴーちゃんをものすごくすきなんだけど、Yちゃんも、だいすきなの。」
「うむうむ。」
「だからね、Yちゃんは、あたしが『かして』って言っても、なかなかかしてくれないの。」
「あらあら。」
「やっとかしてくれても、またすぐに『か~し~てっ』っていうんだよ。」
「まあまあ。」
「あたしはね、はっぴーちゃんんとたくさん遊びたいの。だってだいすきなんだから!!!!
なみだが出そうなくらいだいすきなんだからっっっ!!!!!!」
「そっか、そっかあ。はっぴーちゃん、そんなにかわいいお人形なんだあ。。。
何のお人形なの?ネコ?うさぎ?」
「ううん。だいこん。」
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