おむかいの畑を耕しているまついさん
たびたびこのブログにも登場している
83歳
私の仲良しおじいちゃんである
先日
コリアンダーと矢車草を鉢植えするのに土をもらおうと思い
夏野菜を植えるために畑をおこしていたまついさんのとこへ植木鉢を持っていった
「おじさ~~ん、土くださ~い」
「ああ、いいよ。スコップ持ってきたか?」
「あ、持ってきてません。」
「いいよ、どれ入れてやる。」
そう言ってまついさんは
移植ごてではなく
普通の大きくて重たいスコップをかついだ
「あれ?大きすぎるんぢゃ……」
私の心配をよそに
まついさん
「入れものどれだい?」
「あ、これです。」
「ちっちぇーな。」
「え?」
「ちっちゃくて入んないよ。」
あ、スコップが大きいからか
「入れるもの貸してやる」
え?
まあ、あとで返せばいいな
「すみません。お願いします。」
まついさん
さくっ
さくっ
さくっ
さくっ
えぇぇ~~~~~~?!
まついさんは
そのいれものに
…畑に二列植わっていた
かきつばたを3株
入れてくれた…
ひょえ~~~~~~
い、言えない
いまさら言えない
あ、そうだ!
さりげなく自分のこの植木鉢に土を入れちゃおう
さりげなく
さりげなく
土を手ですくっては入れて
あと少しで満杯になろうかというまさにその時
まついさんのするどい目は
その2つの植木鉢をとらえた
「どれ、そっちにも入れてやる」
うちの植木鉢に
コリアンダーと矢車草ではなく
山ゆりと
名前がわからないピンクの花が植わっていて
かきつばたが
メインというべき存在感でそこに在るのは
そういうわけなのです
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